なぜ、ソフトバンクの孫さんは社長になったのか

 世界に名立たるソフトバンクグループを率いる孫正義社長、その孫社長が今に至る原点は意外にもそれほど知られていない。それは孫社長が高校生の少年だった頃に遡る。
 孫少年は、日本マクドナルドの創業者、藤田田社長の著作『ユダヤの商法 世界経済を動かす』を読んで感銘を受け、何度も藤田社長に面談を求め電話をかけたという。しかしその電話は秘書から先に進むことはない。そこで孫少年は、福岡の自宅から飛行機に乗り東京へ向かう。そして日本マクドナルド本社そばの公衆電話から最後のつもりで電話をかけた。しかしここでも秘書に断られる。だがこの時の孫少年はあきらめなかった。福岡から高校生が単身飛行機で東京まで出てきてすぐそばにいることを必死で伝えた。15分で帰ると秘書に訴え、それが藤田社長の耳に入り、15分という約束で面談した。