なぜ、トランプ氏が選挙に勝ったのか

以前行われたアメリカ合衆国の次期大統領選挙で、大方の予想とは裏腹にトランプ氏が勝利し、次期大統領になることが決まった。
 政策面や選挙戦の善し悪しは割愛するが、2人の経歴の違いから見ても、政治経験の豊富なヒラリー・クリントンに軍配が上がるのではないかというのが大方の見方だった。
 投票が終了し開票の結果が明らかになる。日本ではちょうど朝から昼過ぎの時間帯で、どこの局も大統領選の開票の模様を伝えたが、メディアはもっぱらクリントン勝利の空気。しかし時間を追うに従ってトランプがクリントンに差をつけ、結局その差は埋まることなくトランプが勝利宣言、クリントンは敗北宣言を行うことになる。
 なぜメディアでは開票までクリントンの優勢を覆せなかったのだろうか。本当にトランプ優勢の兆しは掴めなかったのか。
 各ニュースメディアは分析する。クリントン支持を表明する人たちは、都市部の富裕層が多く、絶対数は少なくてもメディアに声が届きやすい。対して主にトランプを支持したのは地方の労働者階級で彼らの票をくまなく集めたと考えられる。