研修で、時々一緒になる女性モータージャーナリストがいる。彼女はバブル期から自動車メーカーで働き、レース活動を経て現在も自動車業界で活躍いている。
当時は女性のモータージャーナリストは数えるほどしかいなかったが、今はその数も増え、男性ジャーナリストでさえ生き残るのは難しい。そのような状況にあっても、彼女はその地位を不動のままにし、今なお様々な自動車関連ジャンルで活躍する。
彼女が長く各企業から呼ばれるのは、モータージャーナリストとしての高い能力だけでなく、その人柄が大きい。中でも明るさと元気の良さでは誰にも負けていない。
そんな彼女は、1年に数回しか会わない私に対しても、皆と同じように「お疲れ様です〜、お久しぶりですねぇ」とこれ以上ない笑顔で声をかけてくれる。
営業を長くやっていたり、社内で自分の立場が上がっていけばいくほど、挨拶がおろそかになる人がいる。挨拶などは部下や取引業者が先にするものだと言わんばかりに。
もちろん社会人の常識として、お客様や目上の人に元気で明るい挨拶を行うのは当たり前だ。
なぜ、ベテランの彼女は若手に負けてないのか
