なぜ、大相撲の力士、高安は勝て続けているのか

 今年の大相撲と言えば、久々の日本人横綱となった稀勢の里の話題で持ちきりだ。その奉納土俵入りを行った際に、稀勢の里の横で太刀持ちを務めたのが同門でおとうと弟子の小結、高安だ。そしてこの高安、横綱稀勢の里としての初土俵の今場所、いつになく序盤から元気が良い。10日目の取組みが終わるまで、兄弟子稀勢の里と同じ10連勝の快進撃を続けた。
 この高安、現在でこそ関脇だが、先場所は関脇から小結へと番付を落とすなど、勝ち数が安定せず時々番付を下げてしまうことがあるのだ。
 しかし今場所は、序盤からの快進撃が続き、11日目で惜しくも負けてしまったが、それまで全勝を守っているのは横綱稀勢の里と、小結高安の二人だけだった。
 なぜ、今場所これほどまでに高安は調子が良いのだろうか。ひと場所で最多勝ち星が11勝という高安だが、何が変わったのか。