なぜ、広告業者は居酒屋にタブレット端末を提供するのか

 最近は、iPadをレジ代わりに使っている居酒屋をよく見かける。
レジをiPad などのタブレットにするのはこの10年ほどで急激に増えている。当初は単純に大きなレジの機能をiPadと金庫に分けて担うだけ、場所を取っていた大きなレジのスペース効率などが売りだった。その後、タブレットの機動性や、大きな画面でメニューをわかりやすく表示し、スタッフの打ち間違い減少などのメリットが生まれた。さらに割り勘などの計算も瞬時に行い、飲食店で必要な要素はすべてできるという売りが加わる。
 多くの業者がリース契約を基本とする中、広告媒体のホットペッパーを展開するリクルート社が、機動性と機能性が高いiPadを「Airレジ」という名称で、飲食店に無償で提供するサービスを始めた。もちろん、ホットペッパーで広告契約することが条件だが、「Airレジ」の他、「Airペイ」といったクレジット払いの処理までできる機器も追加できる。コンパクトな予算で開業したい人には結構オイシイ話ではないだろうか。
 しかも単純にiPadを無償提供するだけではなく、内蔵されたPOSシステムにより様々な仕事をしてくれる。時間単位での客数やメニューのオーダー数など、店のオーナーの知りたいことをアウトプットしてくれる。さらに、