なぜ、彼のボールペンは私の指を刺したのか

 先日、携帯電話の料金プランを変更するために、携帯電話ショップ(以下、携帯ショップ)を訪ねた。その時に起きたことを基に感じたことを記したい。
 私が担当スタッフから細かいプランについて話を聞いている際、担当スタッフはその文章を鋭利なボールペンの先端でなぞろうとした。同じタイミングで私がその文章を指し示したその時に、彼の鋭利なボールペンと私の指が交錯、ペン先が私の指に当たった。
 本当に指に刺さったわけではなく当たった程度なのだが、鋭利なペン先がお客様に向けられること自体あってはならないこと。そのくらいのことはトレーニングで教えられているはずだが、ついついいつもの癖が出てしまう。そのようなことを避けるためにも、普段から尖ったもので何かを指し示すことはしないよう癖付けしたい。
 私たちも同様だ。しかも私たちは高価なものを扱っている分、お客様の期待も他の店舗に比べてとてつもなく大きい。だがその期待に見合うだけの応対ができているか、甚だ疑問に思うことも多い。そのたびに基本的なトレーニングの不足を痛感する。
 先に記した携帯ショップでの一件も他人ごとではあるまい。試しにマネージャーは部下の接客を見てみるといい。ペン先で書類を指し示すスタッフは思いのほか少なくない。