少し前の話だが、角界では新たな横綱稀勢の里が誕生した。日本出身力士としては若乃花以来19年ぶりだという。
大関と横綱になると昇進の伝達が行われ、その際に報道陣や関係者を前にして口上を述べる。それぞれの関取がこの口上でどんな言葉を発するのかが最近話題になっている。
今回の稀勢の里の場合も、どんな口上を述べるのかが様々な報道関係者が解説をしていたが、大方の見方ではシンプルな言葉なのではないかとのこと。なぜならば弟子入りしてから15年、派手さはなく、勝っても大いに喜びを出さず、負けても腐らず、という教えを実直に守るような性格だからだそうだ。
かくして今回の口上「横綱の名に恥じぬよう精進致します」というものだった。ちなみに大関昇進時は「大関の名を汚さぬよう精進します」だったという。
なぜ、新横綱稀勢の里の口上はシンプルだったのか
