いつも利用するある地方都市のシティホテルの話。このホテル、昨年のある時からサービスが劇的に良くなった。
劇的に…とは言ったものの、実のところどうしてこれほどのシティホテルで個々のお客様に目を向けたサービスができていないのか、いささか不思議に感じていたところ、やっと他の同クラスのホテルに追いついたと言った方が良いだろう。
何が変わったかと言えば、部屋の備品が個人の仕様になったこと。例えば何度も利用するこのホテルで、宿泊の度にズボンプレッサーを運んでもらい、着替えのスーツの分のハンガーも余分にお願いする。それと枕は低いものを必ずお願いする、毎回必ず。
しかも毎回部屋に入って、用意されていないことに淡い期待を打ち砕かれた末、フロントに電話をする有様。
それが昨年のある時から、部屋に入るとすべて揃っているようになった。これはありがたい。正直なところ、やっと追いついたかと心の中でホッとしたものだ。