クリスマス商戦も大詰め。街中クリスマスムード一色の装飾も、無数の電飾に身をまとい美しく輝くツリーも、最後の輝きをいかんなく放っているように感じる。
先日、一風変わったクリスマスツリーの点灯式が神戸港で行われた。昨今のLEDや何千個の電飾を施した…などといった言葉はどこにもない。ただ目指したのは世界一、高さ世界一のクリスマスツリーの点灯式がそれだ。
樹齢150年のあすなろの木を富山県の森林組合から譲り受け神戸港へ運び、高さ30メートルという、生木としては世界一のクリスマスツリーを設置した。そしてその点灯式。
震災からの復興と再生の象徴として行われ、イルミネーションの電飾は最小限に。何も説明なしで見ると何とも地味。しかし夕闇の中に市民からのメッセージが書かれた反射板に光が当たり、煌びやかで美しい光を演出する。
なぜ、人はシンプルなツリーに感動するのか
