先日のカンヌ国際映画祭で日本の映画監督、是枝裕和氏の『万引き家族』が最優秀賞である「パルムドール」を受賞した。日本映画としては21年ぶりの快挙だそうだ。
受賞のインタビューで是枝監督は「この賞は、スタッフと出演者が一つになれたからこそ取れたと思っている」ということを言っている。まさにスタッフと出演者が一つのチームとして挑んだ作品が世界に認められたと言ってよいだろう。
これまで是枝監督が常に様々な「家族」の映画を作ってきたことと重ね合わせると、是枝監督の、心の奥底にある思いが実はこれなのではないかと深読みしてしまう。
是枝監督のこの言葉は、映画作りの現場で、出演者もスタッフもそれぞれの役割において同じ方向にベクトルが向いていたのだろうと想像がつく。これこそが組織の在り方そのものであり、役柄やポジションは違っても自分のできることをしっかりと理解し力を出し切る強いチームの典型だろう。
私たちのビジネスにおいてもこのようなチームワークはとても大切だ。