なぜ、自分をわかってくれるお店は居心地が良いのか

 先日書いた東京のレストランの話。各方面の方々から、あのレストランはどこかという問い合わせをいただいた。そのレストランで感心したことをもうひとつ紹介する。
 私がそのレストランと最初に接点を持ったのは、あるディーラーの店長が部下を連れて達成会を行ったときのこと。6名で予約をしたその達成会。帰り際、メンバー全員に焼き菓子のお土産を出してもらうようこっそりとお願いをしておいた。電話で数回打ち合わせをし当日を迎えただけなのだが、その夜、当のメンバーから次々と感謝のメールやラインが飛び込んできたのを見て、そんなたいそうなものを贈ったのかと思った。しかし聞けば普通のクッキー、品物そのものではなく、それを出すタイミングだったり雰囲気だったり、気配りが絶妙だったと後に店長から聞かされて、改めて店の気配りに脱帽。
 その後、私も打合せも含めて、祝事で数度このレストランを利用したが、レストランでの食事の際は必ず、予約の時間に合わせてスタッフが1階のエレベーターの前で待ち構えていて「大久保さん、こんにちは。いらっしゃいませ」と声をかけてくれる。
 最初に伺ったときも「大久保さんですよね」と、笑顔で声をかけてくれた。その後、