なぜ、営業職はAIに負けないのか

 世の中IT化時代が本格化している。様々な仕事がAI(人工知能)によって行われ人手不足を補う。言い換えれば、今まで人間が行っていた作業を、AIを使ってロボットが行うということが、ここかしこで起こっている。
 部屋の掃除や家電の自動化は当たり前として、今や電車や一定範囲のクルマの運転もこなす。技術革新と言えば、産業界の進歩という前向きな捉え方だが、機械に仕事を奪われ、支配されると危惧する人も少なくはないだろう。
 すでに多くの工場では、我々人間に代わって産業用ロボットが昼夜を問わず製品を組み立てている。彼らは稼働時間が長いとも、休日が少ないとも言わず、毎日決められた製品を安定した品質で作り上げる。極めて優秀である。
 AIは日々進化を続け、将棋や囲碁でもわかるように人の思考までも読み取る仕組みさえ持つようになった。営業の仕事は機械やロボットでは出来ないと言われるが、ある一定条件さえ機械で読み取り、AIで処理できるようになれば、整備受付や乗り替え相談、条件交渉を含めた商談も、ロボットが行う日が来るのも遠くないのかもしれない。