我が家の長男が数年前に就職したときの話。息子は公務員を希望していたが、なぜかイケイケの新興ベンチャー企業の営業職で内定をもらい就職した。
その数か月後、今まで時間はスマホでわかるし鬱陶しいからと言って、腕時計を持つ習慣がなかった彼が、突然「腕時計を買ったよ」と言って自慢げに私に見せてきた。
なかなかお洒落な今どきの若者が好むブランドでセンスも悪くない。しかしなぜあれだけ私が社会人の常識だと言っても全く耳を傾けなかったにもかかわらず、突然10万円に手が届くような時計を買って来たのだろうか。聞けば、真剣に購入を考えていたわけではかったというが…。
好きなショップで何の気なしに靴を見ていたら、そばに置かれた時計が目に入り。店員にいろいろと聞いているうちに、就職するなら時計は一つはあった方がよいと言われたとのこと。親父も常日頃同じことを言っていたな、と思い出す。さらにどんな風に使うか、普段のファッションスタイルは?などいろいろと話をしているうちに、好きなブランドだし、ひとつあってもいいかなと思い、ものの30分ほどで購入を決めたという。
自動車販売店には