なぜ、そのとき私は不安を覚えたのか

 3ヶ月に一度、私は定期的に病院へ通っている。あまり大げさな話ではないが、不整脈治療の後の、定期的な経過観察を行うためだ。
 以前にもこのコラムで若い女性医師による診察について書いた。その女性医師は私の慢性心不全の症状を発見し、根本原因と思しき不整脈の根治を勧めた。その際にその若い女性医師が治療を決めかねる言葉を発し、彼女に対する信頼がひどく揺らいだという件。
 結局その後2年近くその女性医師による診察を続け、彼女が提案した治療を実施し無事に完治。今年度より女性医師は他の病院に異動、若い男性医師に引き継がれた。
 この若い男性医師、以前の女性医師に輪をかけて治療方針の決定が曖昧。話の内容を要約して考えると、3つの治療方針のどれが良いかということを私に聞いているのだろうが、どうも考えがまとまらず、自分の頭の中で整理しているように聞こえてならない。
 医師であれば症状とその原因、それに対する治療法、日常の予防策など明確に結び付けて話してほしい。なぜその治療が必要なのか極めて不明確であり不安で仕方ない。自分の頭の中で答え導き出す過程を、患者の前でつぶやくのは止めていただきたい。