先日、臨店研修で伺う店舗で、とある祝勝会があり参加させていただいた。場所は駅前の焼鳥屋。祝勝会とは言っても、要は昔ながらの飲み会だ。
この店でまず私が感心したのは、店のスタッフの挨拶。もちろんスタッフ全員で挨拶する飲食店は多い。この店もそうだ。だがこの店の挨拶は、焼鳥屋にしては…と言ったら失礼だろうか…珍しく、「いらっしゃいませ!」というお迎えの挨拶も「ありがとうございました!」の帰り際の挨拶も、カウンターの中のスタッフ全員がしっかりと入口に向かって直立不動の姿勢からゆっくり頭を下げている。これはできるようでなかなかできない。それがしっかりとできていることに驚く、同時に料理の味にも期待が高まる。
なぜ料理の味を期待するか。料理の前の細かいしぐさに気を留めている店である、肝心の味が雑なわけがない。さらにもうひとつ私が感心したこと。一応、祝勝会であるから乾杯は盛大に行うことになる。店長の慰労の言葉があり、
なぜ、店の奥から「乾杯」が響いていたのか
