なぜ、有名レストランはコロナ禍でも満足度が落ちないのか

先日、我が家のある記念日で東京青山にあるイタリアンレストランへ行った。その店は我が家ではことある毎に利用するお店で、特にこの季節にはここ数年毎年訪れている。
 出迎えの際、名前を告げると、「大久保様、お帰りなさいませ」という言葉が返ってくる。気持ちの良い応対だ。この店のこの居心地の良さ作る“我が家のダイニング”のような感覚は、こんなちょっとした気遣いがあるからに違いない。
 業種問わず、感染予防策には万全を期す。マスクもアルコール消毒も当然のこと。テーブルに着くと、ナイフやフォークなどが見当たらない。その代わり封のしてある筒状の紙袋が置かれている。裏側が透明になったその袋の中には、ナイフとフォークのセットが3組入れてある。これも感染防止策。肉料理の時だけは肉用の鋭利なナイフとフォークをスタッフが運んできてくれるが、その時だけはスタッフも白い手袋を付ける。
 この店は普段からスタッフ一人ひとりが何気ない話題を語りかけてくる。長話になることはないが、私たちが笑顔になる会話の糸口を見つけ話しかける。何とも絶妙だ。
 さらに、この日は記念日なので最後のデザートの際に、