なぜ、ほんの少しの気配りに心惹かれるのか

 10年ぶりにトートバッグを購入した。出勤前に早朝にも関わらずアマゾンにて購入。
 日本のベンチャー企業が企画したバッグで、2万円足らずのもの。
 使い手の心くすぐる特殊なギミックなど何もない。シンプルなデザインで私のこだわる唯一の機能(内側チャック)がさりげなくついているところが気に入った。
 このメーカーは会社の代表が縁のあったモンゴルで現地の人々の生活を安定させたいという思いで立ち上げ、現地で職人が一つひとつ手作りする。その一文に購入を決めた。
 オーダーした後すぐに受付を知らせるメールがアマゾンから入る。ほぼ同時にメーカーからのお礼のメールも。どちらも自動送信と思われる。
 その後、朝一番でメーカーの担当者からお礼を兼ねた、製造予定日と空輸見込日、さらには通関予定日と国内での作業・配達予定日が並んでいる。とても細かい。
 納期はひと月半。すぐに手に入ると思っていたので、ひと月半も納期がかかることに少々驚かされたが、それよりもこの細かな日程の連絡がきたことに驚く。
 驚きはそれだけではなかった。その直後1時間もしないうちに、