世間ではバブルが終焉を迎えようとしていた頃、女性に人気の俳優の話。
多くの若手俳優の中でも、彼は間違いなく輝いていた。今でいうところの「イケメン俳優」。年齢は若いがサックスプレイヤーだというのも話題に拍車をかけた。
俳優業と同時にバンド活動でサックスを担当し、一時は故 忌野清志郎氏と共にコンサートツアーを回ったこともあるという人気ぶりだった。
しかし彼は、若手のイケメンであるということ以外に、俳優としての強烈なキャラクターは持ち合わせていたかというと、正直怪しい。かくして彼は年齢を重ねると共にテレビや映画の世界からは縁遠くなっていった。
これは彼が他の俳優と明らかに違う特色を持っていなかったからに過ぎない。サックスという武器も若手イケメン俳優だからこそ、珍しがられただけのことだった。
そんな彼だが、最近再びテレビや舞台に引っ張りだこだという。昔とは違う、ある特定の方々は彼の出る番組を好んで見ては同じ活動に励んでいる。彼はすっかりリバイバル俳優としてその地位を確立したと言っていい。
商品もそうだ。この彼のように、世の中には同じ商品でも、
なぜ、バブル時代の俳優は復活したのか
