その昔、東京から西に向かい京都に前泊し、すぐ隣の滋賀県内で研修を行った。その翌日に福井県内で店舗の視察を行い、最後の訪問地は石川県。当時は北陸新幹線開業前、帰路は金沢から特急電車で越後湯沢に抜け、上越新幹線で戻った。結構な長旅だ。
JRの料金はこの時のような一筆で円を描くようなルートだと、それぞれの目的地までの切符をその都度購入するよりも、重複する区間がなければ、一筆書きのような切符を購入することが出来る。その際、乗車する距離で計算され、例外はあるものの基本的に乗車券は乗車距離が長い区間を一枚の切符で購入した方が安くなるという仕組みだ。
この時も"一筆切符”を求めたが、窓口の機械に打ち込むとエラーが繰り返し出てきてしまう。若いスタッフが何度試してもエラー。そのスタッフは、少し待つようにと私に言い残し、すぐに裏からベテランスタッフを連れてきた。山科~京都間が新幹線と在来線でも重複区間と見なされ一筆では買えないことが判明。しかしすかさずベテランが裏技(お得な買い方)を教えてくれた。若い担当者は知らなかったらしく、知識豊富なベテランのおかげでお得に出張ができた。お客さま目線の提案と豊富な知識にただただ脱帽。