なぜ、他店より高くても商品が売れるのか

 いま時、買い物と言えば昔ながらの個人商店よりも、大型スーパーを思い浮かべる人が多いだろう。大型スーパーの方がなんでも揃う上に、個人商店よりも安いことが多い。
 家電もそうだ。個人の電気店で買うよりも、家電量販店に行った方が明らかに安いし多くの品物を実際に見ることが出来る。
 しかし、一般の食品も家電も、小さな街中の個人商店が繁盛していることが結構ある。安さを売りにしているわけではない。ただただ心地よく安心して買い物ができる、そんな居心地の良さが、そのお店のお客さまを掴んで離さない。
 また、多くのブランド品は、値引きをしない直営店や正規代理店での購入客が圧倒的に多い。いま時、信頼できる量販店で安く買うことが出来ても、である。
 お客さまの多くは、値引いてくれることよりも、せっかく買うのだから、そのブランドらしさを体現したいと思う。ちょっとした心遣いを感じられたり、