なぜ、ヤマトは宅配事業で生き残っているのか

 タイトルで記したが「宅配事業のヤマト」と言えば、ヤマト運輸である。
 そのヤマト運輸が宅配事業をスタートさせて45年が経つ。それから今日まで様々な商品を開発している。クール宅急便やゴルフ宅急便など、今でこそ当たり前ではあるが、開発当時は、そんなことが出来るのか、そんなものが商売になるのかと散々だったようだ。今ではあらゆる個人の荷物を集め、巨大な社会インフラの仕組みを構築するに至る。
 ちなみに「宅急便」という呼称は、ヤマト運輸の登録商標であり、ヤマト運輸しか使うことはできない。したがって他社の同様のサービスは「宅配便」と呼ばれ区別される。
 クロネコヤマトの宅急便が売上を伸ばすのを見て、同業他社も同じようなサービスを開始し、各社ヤマト運輸のクロネコよろしく、クマやペリカン、ダックスフントなど様々な動物たちのトレードマークを登場させた。結果的にはヤマト運輸のサービスに追いつくことは出来ず、その多くは撤退を余儀なくされた。現在、個人向け宅配サービスは、「クロネコヤマトの宅急便」と「飛脚のマークの佐川急便」と郵便局の「ゆうパック」あたりがメジャーどころであろうか。
 なぜクロネコヤマトの宅急便が浸透し、