なぜ、今度の銀行担当者は清々しいのか

 今年、弊社の銀行担当者が新しくなった。法人の渉外係は初めてという。業務に不慣れな担当者でいささかの不安もあったが、期待以上と感じたのでここに記してみる。
 コロナ禍では事業継続のための様々な給付金や好条件の融資がある。それは知ってはいたが、営業も実施も更に経営に関しての最終決定を行う私には、自分の会社に何が対象になり、何が合っているのかがよくわからず、制度開始から1年以上放っておいた。
 そんな時に新任担当者がやってきて、使えるものとそうでないもの、条件を満たせば使えそうなものなど分類してもらった。もちろん、経営の現状についてのヒアリングも受けるが、支援で使えそうな融資など、色々とアドバイスをいただき力になってもらった。
 直前までシンガポールの支店で働いていたという前担当者にそこまで相談したことはない。今思えば、前担当者とは、新任挨拶以外では2度しか連絡がなかった。しかも少ない対面の間でも、どこかエリート風を吹かせていたように感じる。
 今度の担当者が話しやすい理由には、二つの点が挙げられる。ひとつは、こまめな連絡と雑談、特に「本」の話が多い。読書好きの私にとっては、この上ない共通項だ。もうひとつは、質問に答える度に「ありがとうございます!」と答えてくれること。それもほとんどの場合、元気な笑顔で。これがどこか清々しい気持ちになる。
 私たちも自動車の販売や整備の相談、