以前は街でよく見かけた”のら猫”を、最近目にすることが少ない。商店街や住宅地の路地裏でも、その姿を見ることは滅多になくなった。
動物愛護法の厳格化の影響が大きいと思われる。以前より飼い犬は保健所での登録制度があったため、野良犬は案外少なかった。この10数年で猫にもマイクロチップの埋め込みを促す法律ができ、捨て猫や脱走して行方不明になる猫が減ったと聞く。
様々な環境が整い、外に出す飼い猫(外猫)が減り、賛否は別として去勢・避妊手術の一般化で、捨てられる猫やのら猫として生まれる猫が減っているのが現状だ。要するに、猫の棲む世界でも人間の都合によってではあるが、環境の変化によって、生活の仕方や場所が変化していると言える。
自動車は100年に一度の大きな変革期を迎えている。環境の変化に伴い、自動車も今まで同様とはいかない。わが国では少子高齢化問題も影を落とす。
しかしクルマが売れなくなったわけでも、不要になったわけでもない。
なぜ、街で ”のら猫” を見なくなったのか
