なぜ、保険会社の優秀な担当者は博識だったのか

 ある損保会社の担当営業は、店舗の皆から慕われている。いつもお客さまからの問い合わせで答えられなかったあれこれを瞬時に解決してくれる。
 本業の保険について的確に答えるのは当たり前として、彼の頼もしさは雑学の幅広いこと。大リーグで大谷選手の活躍が話題になれば、大谷選手のトレーニング方法や裏話まで押さえている。また、円安についても、それによる社会の影響や今すべきことを明確に自分の意見として持っている。博学と言ってもいいだろう。だから本社の部長や社長と話しても、大人の話で盛り上がることが出来る。ちなみに彼の年齢は30歳代前半だろうか。
 聞けば彼は、新聞には毎日目を通し、移動中はラジオに耳を傾け情報収集には気を配ると話す。気になった話題は必ず裏を取り、それによる影響やその要因となった背景を探るのだという。社会や世界の情勢だけでなく、世代問わず何が流行っているかなど一般の情報収集も欠かさない。雑談ネタはこうして全世代型で身に着けると言い切る。
 どんな世代の相手から飛んできた球も的確に打ち返せる。彼にとって雑談はビジネスの上での重要なファクターであると同時に、本題に行くまでのお互いの心のウォーミングアップのように見える。ビジネスで本題からクロージングに入るときには、既に相手の心をしっかりとグリップできている。その状態で契約を促せば決まらないわけがない。
 自動車セールスでも同じことを見かける。