なぜ、農家は直販を行うようになったのか

 この時期毎年のように、スイカ農家の従兄から収穫したてのスイカが届く。手前味噌な話だが、私の従兄が作るスイカの甘さは世界一だと思っている。
 昨年その従兄に聞いたのだが、以前は全数農協が手配してくれていたので、それに応じて大勢でたくさんの収穫量を確保したが、今は人手が限られ、求められる数にも応じられなくなったという。そこで、1から10まで農協に頼るのではなく、自分たちで直販して自分たちで価格を決められる方向に少しずつ転換してきたというのだ。
 特に、従兄の息子世代はデジタルに強い。現在では、自分たちで作ったホームページや、ネット通販会社のプラットフォームによる直販が盛んになり、農協を介した市場経由の出荷に頼ることも少なくなったと聞く。
 とかく保守的と言われる農協の意に反して、直販メインで販売などということは、10年前では考えられなかったこと。これも自分たちの行く末を考え、古い習慣から脱し、若い人の知恵で乗り切ったカタチと言えよう。
 私たちの業界も、100年に一度の変革期に差し掛かったいるなどと言われる。