なぜ、夏の風物詩が冬にも行列をつくるのか

 夏の風物詩といえばかき氷。通常1杯5~600円くらいと思っていたが、今や1杯2000円するかき氷も珍しくない。しかも、そのかき氷を求めて行列までできている店もある。関東にある某かき氷専門店には1日約1000人のお客さまが来店され過去には最大6時間待ちの日もあったという。
 この店の驚きはいくつもある。開店時間は午前10時だが、真夏には朝の7時30分頃から店の前には行列ができ始め、1人でも多くのお客さまに味わってほしい思いから午前8時開店に変更する日もある。こだわりの食材、製法はもちろんだが、なんと冬用のかき氷メニューもあり冬でも行列ができる。この店は単に美味しいからだけではない他の魅力があるに違いない。
 店主の前職は歌舞伎役者。業種、職種が変わっても店主の思いは「お客さまを楽しませたい」だ。この気持ちを忘れないからこそ、提供する一つ一つに心がこもりお客さまを満足させているのは間違いないであろう。お客さまが行列に並んでから帰られるまで飽きさせない演出を常に考えている。だからこそ一般的なそれと比較して少々高額に感じてもお客さまは喜んでお金を払う。