なぜ、旅の思い出は満足から感動に変わったのか

 仕事の休みが子供の授業参観日と重なり、親になって初めて授業参観に参加した。授業の中盤、家族との思い出をテーマに発表する場面が訪れた。子供たちがいっせいに手を上げる中で担任の先生は一人の生徒を指名した。以前から親交のあるパパ友の子供であった。発表の内容は以前行った沖縄旅行の話である。前々から沖縄旅行の計画を立てており、家族旅行で3泊4日で様々な場所を観光したらしい。
 気になったのは最後の言葉だ。「帰りの飛行機で飛行場に手紙を書いてくれたのが嬉しかったです」この言葉を聞き何のことか分からず授業参観後にパパ友に真相を聞いた。聞けば帰りの飛行機に搭乗し窓から飛行場を見ていると、飛行機の誘導などを行うグランドハンドリングの一人が、持ち運び可能な高圧洗浄機で乗客に向け地面に文字を書き始めたのだと言う。パパ友から一枚の写真を見せてもらった。そこには「快適な空の旅をお楽しみください。またんめんそ~れ~」と書かれた写真だった。発表をしていた生徒も、写真を見せてくれたパパ友も最高の笑顔で話してくれた。
 旅行は事前に計画を立て、行く場所や食べるものも予め決めており概ね計画通りに過ごせ家族は大いに満足したようだが、そこへ最後思いがけないサプライズがあり、旅の思い出が満足から感動に変わったのだ。すでにこの家族は来年もまた沖縄旅行に行こうと計画していた。