ぜ、アルバイト店員が店の料理の味をすべて知っていたのか

 先日連れて行ってもらったビストロでのこと。同行者がアルバイト店員に、料理の味やどんな材料を使っていて、他のどんな料理やお酒と合うのかなど細かく聞いたのだが、アルバイト店員の女性は、いとも簡単にすべての質問に適切に答えていた。しかもひとつの料理だけでなく複数の料理を完璧に説明する。聞けばお店で出す料理はほぼ試食をしていて、しっかりと説明できるようにしているという。将来料理人を目指すとか、そういったことではない普通のアルバイト店員だ。
 アルバイトとは言え店に出れば1人のスタッフとしてお客さまに接する。彼女はお客様の立場に立てば、アルバイト店員だから料理の説明が上手くできず、「よくわからないけど試しにオーダーしよう」と思わせるのは失礼。アルバイトでも料理の良さをしっかりと伝えなければいけないと感じ、まずは自分で試食をし、使っている食材や蘊蓄を覚えたという。それで料理の味の説明もさることながら、その他の料理やお酒のお勧めも出来るようになり、客単価向上にも大きく寄与しているとこっそり話してくれた。