先日とあるレストランで一人の女性スタッフの接客を眺めていた。ランチ時ということもあり店は満席で賑わっていた。彼女は飲み物や料理を運び、提供した料理の説明をお客さまにしている。ここまでは他のレストランと大差はないが、彼女は次の料理が運ばれてくる間や食事が終わったお客さまと雑談している場面が多い。印象的だったのは、雑談の最中にお客さまに名前を聞いていたことだ。
通常予約時がない限り、レストランで名前を聞かれることは少ない。しかし彼女は予約をしていないお客さまの名前を聞き、その後はそのお客さまを名前で呼ぶ。お客さまの顔は常に笑顔であり、充実した時間を過ごしているのは誰の目にも明らかだ。
食事を終えたお客さまは彼女にカフェラテを頼んだ。オーダーを承り彼女は一旦テーブルを離れる。注文されたカフェラテを運び、お客さまの前へ差し出した。カフェラテを見たお客さまの顔が驚きの表情へ変わる。なんとカフェラテに浮かぶクリームには自分の名前が書かれていたのだ。感動したお客さまはスマホを取り出し写真撮影。SNSにも投稿しとても幸せそうな顔をしていた。何度も女性スタッフにお礼を言い、レストランを後にした。後日お客さまは友人を連れて再び来店。今では何人ものお客さまを紹介してくれる上客になった。
なぜ、彼女は名前を聞いたのか

