なぜ、いま時の若者は雑談が苦手なのか

 子どもの頃、夕食時にテレビを食い入るように見ていると、親にテレビを消された。昭和の終わりの頃の話だが、今となっては懐かしいばかり。
 最近では食事時にテレビを見る若者が減ったと聞く。また、新聞を読む習慣もいま時の若者には少なくなっていると実感する。通勤電車でも、新聞を縦長に折り、器用に読んでいる人は皆無に等しい。雑誌やマンガ本も同様だ。もっとも、新聞やマンガも他の媒体と同じようにデジタル化が進んでいて、電車内でもスマホで新聞を読む人が増えているのかもしれない。ラジオやテレビも平成中頃までの勢いがなくなったことは疑う余地もない。いま時は、こちらから積極的に情報を取りに行かないと、つけっぱなしにしていたテレビやラジオから勝手に情報が耳に入ってくる時代は終わったようだ。だから世間で何が起こっているかにも疎くなる。雑談のネタも入ってこないというわけだ。
 自動車業界も他人事ではない。これだけ情報が溢れている中で、現場の営業スタッフと最近のニュースについて話をすると、「家に帰ってテレビをつけないから最近のニュースがわからない」と返って来る。