なぜ、親会社は子会社に助けられたのか

 東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは、東京と千葉県成田市を結ぶ鉄道会社の京成電鉄が設立したいわば子会社であることを知っている人は案外少ないのではないだろうか。だが現在の売り上げは、子会社であるオリエンタルランドが親会社の京成電鉄単体での売り上げを大きく上回っている。
 他に子会社が親会社よりも圧倒的に稼いでいる例を挙げれば、セブン‐イレブンだろう。親会社はイトーヨーカ堂(店名はイトーヨーカドー)で、元々セブン‐イレブンは社内の一部門であったに過ぎない。米国のセブン‐イレブンを見てこれを日本に導入すべく本国の運営会社より日本での販売ライセンスを取得。こうして国内で事業展開をしたことに端を発する。しかし今では親会社のイトーヨーカ堂をはるかにしのぐ利益を上げ、親会社のイトーヨーカ堂の経営を助けていることは周知の事実だ。
 自動車業界も他人事ではない。メーカー同士の資本提携による”親子関係”だけでなく、販売会社の中でもよく見聞きすることだ。
 若くして生え抜き社長が誕生すると長老クラスの役員が「あいつは俺が育てた」などと言う声を聞く。確かに彼ら年配役員が上司だった際に指導を受け、引き上げられた結果…ということもあろう。縁と運は出世にはつきものであることは否定はしない。しかしそれだけに留まらず、本人の努力は何よりも大きいのではないだろうか。