運動会のシーズンである。我が家の長男の小学校でも運動会が行われた。息子は前夜から興奮が収まらず、母親の前で自分の出場種目であるダンスや走り方の説明を一生懸命している。私は晩酌しながらその姿を微笑ましく思う。やがて踊り疲れたのか息子は明日に備えて寝床についた。
そして運動会当日、雲ひとつない快晴。息子と一緒に学校へ向かい正門をくぐり運動場へ到着。私は保護者エリアに向かい様々な種目を見ていた。息子のダンスや走っている雄姿もばっちりカメラに収めた。
順調にプログラムは進んでいき、最後の対抗リレーがやってきた。赤組と白組との対抗戦だ。スターターピストルの音が鳴り響き最初の走者が一斉に。と思いきや白組が大きく出遅れてしまい、赤組との差はぐんぐんと開く。それでも白組の児童達は無我夢中で走っている。バトンを繋ぎ誰一人諦めることなく自分が持つすべての力をふり絞っている。やがて中盤から少しずつ追い上げ、赤組との差が徐々に縮まっていく。互いにアンカーである走者にバトンが託された。最初の大きな差はもはやない。息を飲み込み最後のゴールの瞬間を見守る。最終コーナー両者互角に並んだ。最後の直線白組が抜け出しまさかの逆転劇が起こり、この日一番の歓声が運動場に沸き起こった。
なぜ、その逆転劇は起きたのか

